パン種類

パンの種類紹介ドイツ編。ライ麦を使ったミッシュブロートなど

ドイツはよくパンを食べる国として知られていますが、パンの種類も非常に多いです。
ライ麦を使った黒パンなど代表的なパンのほかに、小麦粉を使ったパンや伝統的なパン、菓子パンなど色々あります。
ドイツのパンの特徴や、シュトーレンやミッシュブロートといったドイツでの代表的なパンについて紹介していきます。

 

ドイツのパン事情やパンの特徴

ドイツはヨーロッパでも有数のパンの消費国として知られています。
国民一人あたりが一年間でパンを消費する量は80㎏以上と言われています。
パンの主原料といえば小麦粉を思い浮かべますが、ドイツの場合はライ麦も多く使われています。

ドイツのパンの特徴として、黒くてずっしりと重いパンがあります。
これは、黒パンやライ麦パンと言われますが、ドイツの北と南では気候や風土が異なるので、作られているパンも変わってきます。
ドイツ北部ではライ麦がよく作られているため、黒パンことライ麦パンが主流となっています。
ドイツ南部は小麦の生産量が高いので、小麦粉をメインに使った白パンが多く作られています。

ライ麦パンはイーストではなく、サワー種と呼ばれるライ麦の天然酵母を使って発酵させています。
そのため、味が酸っぱくなったり、独特の香りがします。
ライ麦はミネラルが豊富で、繊維やビタミンB群を含んでいます。
さらに、小麦粉よりもカロリーや糖質が低いので、ライ麦パンはダイエットにも適しています。

ドイツのパンの種類紹介

ドイツのパンは、大きさによって名称が変わります。
大型のものは「ブロート」、小型のものは「ブロートヒェン」と呼ばれます。
また、ドイツのパンの種類は1500種類以上あるとも言われています。
その中でも、代表的なドイツのパンをいくつかご紹介します。

プレッツェル

プレッツェルは「組み合わせた腕」を語源とする、特徴的な形をしたパンです。
ひも状にした生地を、腕を組んだように結んで形を作ります。
味は塩味がメインですが、甘い味もあります。

主な材料は小麦粉・水・食塩・イーストになります。
食感は、細い部分はカリッとしており、太い部分はもちもちしています。
食事パンであり、ドイツのビールにもよく合います。

プレッツェルの特徴は見た目だけでなく、作り方にもあります。
プレッツェルは焼く前に苛性ソーダの液に漬けることで、出来上がりが赤褐色になり、独特の光沢を見ることができます。
また、液に漬けたおかげで、乾燥しにくくなる効果もあります。

シュトーレン

シュトーレン(シュトレン)は、ドイツのドレスデンが発祥とされる、伝統的な菓子パンです。
ドイツではクリスマス前である11月下旬ころから作り始め、クリスマスの時期が近づくたびに薄切りにして少しずつ食べました。
主な材料は、小麦粉・砂糖・バター・マジパン・ラム酒に漬けたドライフルーツやナッツなどになります。

生地の表面は砂糖でコーティングされ、その見た目がイエス・キリストの赤ちゃん姿を毛布で包んだ状態をあらわしているとも言われています。
表面にバターを塗って砂糖でコーティングする事で、酸化やカビ防止になり、通常のパンよりも長期間保存することが可能です。
どれくらい日持ちをするかは原材料の配分によっても変化しますが、2週間~数か月は持ちます。

本場ドイツでは、粉に対してのバターの量を30%以上、アルコールに長期間漬けたドライフルーツを70%以上、ナッツを10%以上入れることになっています。
ワインやストレートの紅茶に合うパンとして知られ、日本でもクリスマスの時期に見かけることが多くなってきました。

セーレン

セーレンは、水をたっぷりと使った、もっちりとした食感のパンです。
主な材料は、小麦粉・水・食塩・酵母で、4時間以上発酵させるという特徴があります。
セーレンはドイツの南西部にあるシュバーベン地方で作られていたパンで、ドイツでも日常的に食卓に上がる人気のあるパンです。

食感は、表面はカリッとし、中はもっちりとしています。
トッピングには、ザワークラウトなどにも使われる爽やかな香りがあるキャラウェイシードと、粗塩を使うのが一般的です。
セーレンはドイツ語で魂という意味があり、パンの細長い形は、ドイツ人が考える人間の魂の形とも言われています。

ミッシュブロート

ドイツでは、小麦粉とライ麦に配合の割合や、粉の挽き方や粗さでパンの名前が変わります。
ミッシュブロートの「ミッシュ」は混ぜるという意味があります。
ミッシュブロートは小麦粉とライ麦を同じ比率だけ使った、ドイツのポピュラーなパンの一つです。

ライ麦の比率が多いものは「ロッゲン・ミッシュブロート」と呼ばれ、小麦粉の比率の高いものは「ヴァイツェン・ミッシュブロート」と呼ばれます。
ミッシュブロートはライ麦を使っているので特有の酸味が感じられますが、小麦粉も使われているため、重すぎずしっとりとした生地と味わいになっています。

ミッシュブロートは食事パンとして食べられ、ビールやワインと一緒に食べる方もいれば、バターを塗ったりハムやチーズなどの具材を挟んでサンドイッチにして食べる方もいます。
小麦粉のパンと比べるとずっしりと重たいため、薄くスライスしてから食べます。
形は円形のものや、楕円の形をしたものに、クープが入っています。

ベルリーナ・ラントブロート

ライ麦比率の多いロッゲン・ミッシュブロートの一種で、ライ麦の比率は70~80%になります。
ドイツ北部のベルリンで作られており、「ベルリン風の田舎のパン」という意味があります。
楕円形の大型のパンで、表面のひび割れが特徴的です。

成形直後にライ麦粉を表面にまぶし、室温で放置することでひび割れを作り出します。
固いパンなので、薄くスライスしてバターやチーズを挟んだり、煮込み料理と一緒に食べると美味しいです。

ベルリーナ・プファンクーヘン

ベルリン地方に古くから伝わる揚げ菓子です。
「プファン」が大きな鍋を意味し、「クーヘン」がお菓子を意味します。
また、一般的なドイツ語では、「プファンクーヘン」はパンケーキを意味するとも言われています。

甘い生地を揚げた後に、中にブルーベリーやアプリコットなどのジャムを入れ、表面に粉砂糖をかけたりアイジングをして仕上げます。
形は円形をしており、外側はカリッと、中はふわっとしていて、ドーナツの原型とも言われています。

ジャム以外にも、チョコレートやモカなどをフィリングにしたものも作られています。
また、本場ドイツでは生地にレーズンを入れたものが一般的です。
ドイツでは大晦日の年越しの際に、ベルリーナ・プファンクーヘンを食べるのが伝統となっています。

ヌスシュネッケン

ヌスシュネッケンは、小麦粉を主原料として作られた、ドイツの定番の菓子パンです。
「ヌス」とはドイツ語で木の実という意味があり、「シュネッケン」はドイツ語でカタツムリという意味があります。
デニッシュ生地をカタツムリのようにくるくると巻いた形が特徴的なパンです。

他に材料として、ヘーゼルナッツやココア、シナモンを使っています。
サクサクとした食感で、朝食やおやつなどに食べられています。
コーヒーや甘いドリンクとの相性もいいパンです。

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