パン種類

パンの種類紹介フランス編。バゲットやクロワッサン、エピなど

日本でよく知られている棒状のフランスパン以外にも、フランスにはさまざまなパンがあります。
フランスでは小麦粉をメインに使ったパンはもちろん、ライ麦を使った素朴なパンも存在します。
フランスで作られているパンの特徴や、色々な種類のフランスのパンについてご紹介します。

フランスのパン事情やパンの特徴

フランスといえばフランスパンをイメージしますが、実際にはフランスパンというものはありません。
バゲットやバタールなど、同じ材料を使った生地で、形や大きさを変えることで違った食感や風味を楽しむ事ができるのです。
フランスでは、一年間に一人当たりが消費するパンの量は58kgであり、世界消費量でも第3位という結果になっています。

フランスのパンは外皮のパリッとした硬い食感を楽しむものと、クラムという中身の生地を楽しむものがあります。
他にも、日本でも有名なクロワッサンやエピなど、ユニークでおいしいパンがたくさんあります。

フランスのパンの種類紹介

フランスのパンには大きく分けて4つの種類があります。
一つ目は、バゲットやバタールなどの小麦粉・塩・水・食塩だけで作るシンプルなパンで、「パン・トラディショネル」といいます。
2つ目は、バゲットなどと同じ材料を使い、バゲットのように棒状ではない形にするパンです。
「パン・ファンテジー」といい、エピやブールがこれにあたります。

3つ目はライ麦や全粒粉をメインに使うパンで、「パン・スぺシオ」といいます。
カンパーニュなどがこれに当たります。
4つ目はいわゆる菓子パンで、「ヴィエノワズリー」といいます。
クロワッサンやブリオッシュがこれに当たります。

次から代表的なパンをそれぞれ紹介していきます。

バゲット

バゲットは細長いハード系のパン、いわゆるフランスパンです。
フランスの毎日の食卓には欠かせないパンのひとつです。
小麦粉・食塩・水・酵母を使って作られており、同じ生地でも形や大きさによってバタールやパリジャン、フィセルやブールと名前が変わります。
大きさが異なる事によって、外皮や中身の生地などの食感も変わります。

バゲットは「棒」や「杖」という意味があり、最も一般的な形です。
クープと呼ばれる表面の切り込みが反り返っているものほど、おいしいと言われています。
焼き立てをそのまま食べるのもおいしいですが、チーズと一緒に食べたり、トーストして食べてもおいしいです。

エピ

エピはフランス語で「麦の穂」という意味があり、細長く形成した生地に切り込みを入れ、左右を交互に倒して麦の穂のような形にして焼いたパンです。
外皮も中身も固く、歯ごたえがあります。
サイズは長いものから短いものまであります。
ナイフなどを使わなくても、細くなっている部分を手でちぎって食べることができるので便利です。

材料や発酵方法はバゲットと同じです。
エピは火の通りがいい形をしているため、カリッとした食感に仕上がります。
中にチーズやベーコンが入ったものもありますが、本場フランスではプレーンなものが一般的となっています。

パン・ド・ミ

パン・ド・ミの「ミ」は、フランス語で中身という意味で、パン・ド・ミは「中身を食べるパン」という意味になります。
皮を楽しむフランスパンに対して、中身のクラムを楽しむことから、こう呼ばれるようになりました。
一般的には食パン型に焼いたパンのことで、形は山型や円柱型、角型などいろいろです。
20世紀初めに伝わった、イギリスのホワイトブレッドが起源とされています。

主な原料は小麦粉で、バターや砂糖の配合も少ないので甘味は強くなく、シンプルな味わいになっています。
しっとりとした食感で、焼きたてよりも1~2時間置いてから食べるとおいしいとされています。
薄くスライスしてサンドイッチにしたり、トーストにしてバターを塗って食べたりします。

パン・ド・カンパーニュ

カンパーニュはフランス語で「田舎」という意味で、パン・ド・カンパーニュは「田舎パン」という意味があります。
大型のパンで、形は丸型やラグビーボールのような形、棒状や楕円型など、さまざまです。
素朴な形と味わいで、パリ近郊の田舎で作られたパンをパリに売りに来た事からそう呼ばれるようになったと言われています。

パン・ド・カンパーニュの一般的な材料の割合は、小麦粉が5に対しライ麦が1となっています。
精製度の高くない小麦粉を使うと、より素朴な味わいになります。
外皮はパリッとしており、中は気泡がったくさんあってやわらかい食感となっています。

焼き立てよりも、冷めた方がおいしさが増すと言われています。
本来はルヴァン種と呼ばれる発酵種を使って発酵させ、強い酸味や風味が特徴的なパンです。
しかし、普通のパン酵母を使って作られるパン・ド・カンパーニュも主流になってきています。

クロワッサン

クロワッサンは、フランス語で「三日月」という意味があります。
元々はバターを使ったものはひし形、マーガリンなどのバター以外の油脂を使って作られたものは三日月形に形成されていました。
本場フランスにおいては、クロワッサンはひし形に形成されています。

バターを乗せた生地を何度も折り込んで、生地とバターの層を作り焼き上げることで、サクサクの食感が仕上がります。
生地自体は甘く、チョコレートやアーモンドを練り込んで焼くこともあります。
ほかに、ウインナーソーセージやチーズを入れて焼くことも多く、朝食や間食として食べられています。
切り込みを入れてサンドイッチにする場合もあります。

生地を作るのが難しいので職人が作る高級パンという認識でしたが、最近では機械の技術が発達し、大量生産できるようになったことで一般家庭でも手軽に食べられるようになりました。
最初に作られたクロワッサンは、マリーアントワネットがオーストリアからフランスに嫁いだ際に同行したデンマークのパン職人が、デニッシュペストリーの生地で作ったものだとされています。

ブリオッシュアテット

ブリオッシュとは、フランスの菓子パンのひとつです。
ブリオッシュアテットは「頭のあるブリオッシュ」という意味で、フランス中世の僧侶の頭をかたどっていると言われています。
水の代わりに牛乳を使い、卵とバターをたっぷり使用しており、ナッツやクリームを入れて作られたものもあります。

フランスのノルマンディー地方が発祥の地で、甘さ控えめでバターの風味が楽しめるふんわりとした食感のパンです。
王冠型のクーロンヌや円筒型のムスリーヌなど、さまざまな形に形成されます。
フランスでは、クリスマスなどの特別な日やお祝い事のある日に食べる習慣もあります。

クグロフ

クグロフは「大司教の帽子」という意味の菓子パンです。
外側に斜めの溝がある山のような形が特徴的で、フランスだけではなくオーストリアやスイス、ドイツでも食べられています。
フランスのアルザス地方が発祥という説があり、アルザスでは日曜日の朝に焼くパンとも言われています。

ブリオッシュの生地にレーズンやアーモンドを入れてクグロフ型で焼き上げ、粉砂糖を振りかけてから食べます。
しかし地方によってはバターをたっぷり使ったり、イーストを使ったりと、仕上がりが異なります。
クグロフはクリスマスの時期だけではなく、誕生日やイースターなどのお祝い事があるときにも食べます。

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