パン作りの必須道具、オーブンの選び方と4社おすすめ製品紹介
パン作りにおいて必須な道具はいくつかありますが、そのうちの一つがオーブンレンジです。これからパン作りのためにオーブンレンジを買う方や買い替えを検討してるかたに、オーブンレンジの選び方と日本で代表的な4社が売り出しているおすすめ商品をご紹介します。
オーブンレンジの選び方
パン作りに使用するためにオーブンレンジを選ぶ時にチェックしたいのは以下の点です。
最高温度をチェック
まずは、オーブンレンジの最高温度をチェックしてみましょう。
パン作りは、高温で焼くのが向いています。低い温度で焼くと焼き上が流までに時間がかかり、その間にパンの水分が飛んでしまい、結果硬いパンになってしまうからです。
パン作りに使用するのなら、最高温度が最低でも250度、できれば300度以上のものを選びましょう。
また、最高温度が高くても最高温度の持続時間が極端に短いものもありますので、購入前にチェックしておきましょう。
庫内の広さをチェック
次に庫内の広さ(容量)をチェックしましょう。
毎回少しずつしか作らないのであれば良いですが、ある程度まとめて作りたいかたには重要です。生地は置いておくと発酵が進んでしまいますので、何度かに分けて焼くことができません。
また、庫内が広いほど熱が均一に回るため、焼きムラができにくいというメリットもあります。
おすすめは、庫内の広さが30L以上のものです。
どうしても予算に合わないなどの理由がなければ、パン作りには30L以上のものを選んでください。
2段以上のものなら一度にたくさん焼けてさらに効率が良いです。
発酵機能をチェック
発酵機能がついているかもチェックしましょう。
発酵に適した気温は30〜35度と結構高いです。常温の室内ではうまく発酵できないこともあります。
発酵機能が付いていると便利です。
コンベクションオーブンかどうかチェック
焼きムラを抑えたいなら、コンベクションオーブンかどうかもチェックしましょう。
普通のオーブンレンジは上下に設置されたヒーターから出た熱で加熱するため、ヒーターに近い部分によく熱が伝わり、遠い部分にはあまり熱が伝わらないことがあります。
それに対してコンベクションオーブンは、ヒーターから出た熱を庫内に設置されたファンの風で全体に回すので全体に均一に熱が加わります。
コンベクションオーブンはすでにかなり普及していて、価格も特別高くありません。
スチーム機能の有無をチェック
ハード系のパンを焼きたいかたは、スチーム機能が付いているかもチェックしましょう。
バケット、バタールなどのハード系のパンを焼くならスチーム機能は必須です。
ふんわり系のパンしか焼かないのならスチーム機能は必須ではありません。
各社のおすすめ商品を紹介
SHARP、Panasonic、HITACHI、TOSHIBA各社のおすすめ商品をピックアップして紹介します。
①コスパ最強SHARPの過熱水蒸気オーブン「RE-SS10B」
SHARPのオーブンレンジはコスパの良さが特徴です。
中でも「RE-SS10B」は抜群のコスパの良さで人気があります。
こちらは過熱水蒸気オーブンで、水蒸気の熱とオーブンの熱両方を使って焼き上げるため、パンがふっくらと焼き上がります。コンベクションタイプのため焼きむらも少ないです。
最高温度は250度とまずまずですが、容量が31Lあり、2段式なのが嬉しいです。
発酵機能やカップ式のスチーム機能もついています。
これだけのスペックで、価格は3万年前後とお手頃です。
特別良いというわけではありませんが、全体的に充分という製品です。
SHARP最上位モデルのヘルシオとの違いは、ヘルシオは過熱水蒸気だけで焼き上げるという点です。パン作りの使い勝手に置いて大差は無いと思いますが、気になる方はヘルシオもチェックしてみてください。
②おしゃれで高機能Panasonicの3つ星ビストロ「NE-BS906」
こちらはPanasonicのオーブンレンジ、ビストロシリーズの中位モデルです。
最高温度は300度、庫内容量は30Lと文句なしのスペック。
発酵機能搭載、2段式コンベクションオーブンです。
好きな時にスチームを使用できるスチームプラス機能搭載でこだわりの焼きかたを実現してくれます。
また、Panasonicのオーブンはグリル機能が優れています。短時間で高加熱し、表面をカリッと焼き上げてくれます。
製品自体のデザインにもこだわっており、スマートで美しいものが多いです。特にNE-BS906を含む2019年の製品はデザインがおしゃれで、キッチンを素敵にしてくれそうです。
価格は9万円前後です。
③驚きのベーカリーレンジ日立(HITACHI)のヘルシーシェフシリーズ「MRO-SBK1」
日立のおすすめは、「MRO-SBK1」です。こちらのオーブンレンジはなんと食パン1斤をねりから焼きまで自動でしてくれる「ベーカリー機能」が搭載されているんです。
つまり、ホームベーカリーとオーブンが合体したオーブンレンジなんです。
オーブンの最高温度も300度、容量も33Lと高スペックです。
高性能なだけあってお値段は8万円〜9万円と高めですが、日立独自の「ベーカリー機能」はパン作りがかなり身近になりそうでとても魅力的です。
④大人気東芝(TOSHIBA)石窯ドームシリーズ「ER−SD7000」
東芝は石窯シリーズが大人気ですが、「ER−SD7000」は最上位モデルです。
最高温度は業界最高の350度と非常にパワフルで、この火力があれば、フランスパンも表面がパリッとお店のパンのように仕上がります。素早く焼きあげるので、パンの水分が飛びすぎず、パンがふっくら綺麗な仕上がりになります。
ドーム型の丸みを帯びた庫内によって、火の周りも良く焼きむらができにくい仕様になっています。
庫内サイズは30L、2段式です。
この製品はとにかく高性能で、綺麗なパンが焼けるのでパン教室でも良く使われています。
価格も9万円前後と高いですが、パン作りが好きなら妥協せず良いものを購入してしまうのも良いでしょう。
下位モデルも人気ですので、価格がネックになっている方はチェックしてみてください。
自分にあったオーブンでパン作りを楽しもう
オーブンレンジはパン作りに欠かせない道具で、しかもパンの出来を左右する重要な道具です。
高価ではありますが、無理のない予算内で少し機能にこだわり、選んでみてください。
快適にパン作りを楽しみましょう。