パン作り初心者でもできるヨーグルトを使った簡単なパン
パンを作るには材料を計量し、混ぜて手でこね、発酵させ、成形し、さらに発酵させて焼く工程が必要です。そのため時間がかかり、パン作りは敬遠されがちですが、工程を減らすことができれば初心者でも案外簡単に作ることができます。そのためにヨーグルトの特性を生かした発酵なしの方法やホームベーカリーで簡単に作る方法をご紹介します。
発酵なしで作る時短パン
発酵なしで作るにはホットケーキミックスやパイ生地を使うなどの方法もありますが、ヨーグルトを使って発酵が不要になるパンをご紹介します。この作り方で作れば30分ほどで手作りパンができます。
ヨーグルトの特性で発酵なしパンができる
パンをふかふかに膨らませるためには、通常イースト菌をじっくり発酵させ、その力でふかふかにします。しかし、発酵なしの方法ではヨーグルトの酸とベーキングパウダーを混ぜて炭酸ガスを発生させ、その力で生地をふかふかにします。
ヨーグルトを使った発酵なしパンの作り方
作り方を簡単に説明します。
強力粉とベーキングパウダーを合わせてからふるい、そこへ砂糖と塩を加えてよく混ぜます。別のボウルに卵とヨーグルトを入れてよく混ぜ、先ほどの粉類が入ったボウルに加えてさっくりと混ぜます。これをクッキングシートを敷いた鉄板の上に置き、丸く成形します。その上に茶こしで強力粉をふりかけ、200度に熱したオーブンで13~15分焼いたら完成です。
作り方のポイント
このレシピのポイントは炭酸ガスが消えないうちにオーブンに入れて焼くということです。そのため、なるべく早く作業を行ってください。粉類に卵とヨーグルトを混ぜたものを入れてから炭酸ガスはどんどんなくなっていくので、時間勝負になります。鉄板の準備や、オーブンの余熱など先にできることはやっておきましょう。
食べ残った場合
パンは焼きたてを食べるのが美味しいですが、もし残ってしまったら発酵なしのパンは硬くなりがちです。その場合は、食べる直前にオーブントースターで温めてください。柔らかく温かく食べることができます。
混ぜて焼くだけの簡単パン
こちらのレシピは材料を混ぜて焼くだけという簡単レシピです。このパンも膨らむ仕組みは先ほどのパンと同じで、ベーキングパウダーとヨーグルトの酸が反応し、作り出された炭酸ガスのおかげです。
混ぜて焼くだけの簡単パンの作り方
プレーンヨーグルト、牛乳、砂糖、塩、バターをボウルに入れてよく混ぜます。この中に薄力粉、ベーキングパウダーの順に入れてまとまるように混ぜてください。クッキングシートを敷いた天板の上にこの生地を置き、細長い楕円形に広げてください。その上に茶こしで強力粉をふりかけ、190度に熱したオーブンで20分ほど焼いたら完成です。
作り方のポイント
こちらのレシピも炭酸ガスが消えないうちにオーブンに入れて焼くので、なるべく早く作業するのが基本です。その他に、天板の上に生地を置いたら、長細く広げてください。高さを出さない方が熱の入りが均等になり、早く焼けてムラが出ません。
フライパンで焼く簡単米粉パン
こちらのレシピではオーブンすらいりません。米粉を使っているのでもっちりとしたパンができます。
15分でできるフライパンで焼く簡単米粉パンの作り方
このパンもヨーグルトとベーキングパウダーを使って作る発酵なしパンです。米粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩、牛乳、プレーンヨーグルトすべてボウルに入れて、まとめるように混ぜます。フライパンを中火で温め、油をひきます。温まったら弱火にし、パン1個分の大きさに生地を分けふたをして焼いてください。綺麗な焼き色がついたらフライ返してひっくり返し、反対側も焼いてください。目安は片面5分ほどになります。
作り方のポイント
もし、生地がまとまらない場合は牛乳を少し足してください。火が強すぎると外が焦げて中は生焼けになりますので、弱火を心がけましょう。
電子レンジで2分、チーズ蒸しパン
こちらのレシピでは材料を混ぜて、型に入れて、電子レンジで2分温めれば出来上がります。
電子レンジで2分、チーズ蒸しパンの作り方
薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、粉チーズ、ヨーグルト、ヨーグルトのホエー、細かく刻んだプロセスチーズの順にボウルに入れて、その都度混ぜ、全てがよく混ざったらカップケーキの型に入れて600wの電子レンジで2分加熱すれば出来上がりです。
作り方のポイント
生焼けかどうか判断するには、つまようじなどを刺してみて生地が付いてこなければ出来上がっています。もし付いてくるようなら30秒追加でレンジ加熱してみてください。このパンは出来たてはほわほわ、冷えればもっちりとした食感になり、2度美味しいパンになります。
ホームベーカリーを使って簡単ふっくらヨーグルトパン
最後にご紹介するのは発酵の工程はありますが、ホームベーカリーを使って簡単に作る方法です。この方法ならパン作り初心者の方でも、失敗がほとんどなく簡単にパンを作ることができます。
ホームベーカリーを使ったヨーグルトパンの作り方
水分にヨーグルトと牛乳を使ったミルキーな風味がリッチなパンです。強力粉、砂糖、塩、マーガリン、ヨーグルト、牛乳、ドライイーストをホームベーカリーに入れてメニューからパン生地を作るコースを選択しスタートさせます。生地が完成すると1次発酵までが済んでいます。生地を1個分ずつの大きさに分けて10分ほど休ませたら丸く成形し、天板に並べ2次発酵させます。その後180℃に予熱してから160℃に設定し直したオーブンで15分焼けば出来上がりです。
作り方のポイント
こちらのパンは柔らかくてふっくらし、冷めても硬くなりにくいので、冷たくなってもそのまま食べられます。また、焼成温度を140℃まで下げて焼けば、焦げ目のない白パンになります。
まとめ〜初心者でも簡単に作るには
初心者の方は工程が多いパン作りだと疲れてしまいがちです。そのためまずは工程数を減らし、なるべく短時間でパンを作る方法として発酵なしの方法とホームベーカリーを使った方法をご紹介しました。ヨーグルトを使ったパンはふかふかで柔らかく、食べやすい特徴があります。発酵なしの方法なら、朝から作り始めて焼きたてのパンが朝食に食べられます。ぜひ簡単なパン作りを試してみてください。