オーブンがなくても大丈夫、トースターで焼く手作りパンの作り方
パンを作ってみたいと思ってもオーブンがないからと諦めている方に朗報です。オーブンがなくてもパンは焼くことができます。オーブンを使わない場合、フライパンや炊飯器、オーブントースターなどで焼くことができます。その中で、オーブントースターを使ってパンを作るレシピをご紹介します。
オーブントースターについて知る
オーブントースターは食パンを焼くことにしか使っていないという方もいるかと思いますが、案外いろいろなものを焼くことができます。グラタンや肉料理、焼き菓子やもちろんパンも焼けます。その特性を知った上で上手にオーブントースターを使ってパンを焼きましょう。
オーブントースターの長所
オーブントースターの長所の一つは予熱がいらない、もしくは短時間に済むということです。これは庫内がオーブンに比べて小さいので温度が上がりやすいこととヒーターの位置が近いことが理由です。そのため焼き時間も短くて済みますので、時短と電気代の節約にも繋がります。
オーブントースターの短所
オーブントースターの短所は長所とも繋がりますが、庫内が小さいので一度にたくさん焼けないということです。また、高さがそれほどないので、背の高いものも焼けません。
温度調節も得意ではなく、場所によって温度ムラが出てしまいます。ヒーターに近い部分は焦げやすいので、目を離せませんし、焦げないよう途中でアルミホイルを被せたりなど手間がかかります。
オーブントースターで上手にパンを焼く
オーブントースターの長所・短所を知った上でその特性を活かせば上手にパンを焼くことができます。オーブントースターはヒーターまでの距離が短いので、パン生地は均一に小さめ・うすめにしましょう。そうすることで焼きむらや焦げが防げます。
それでも部分的には焦げる、部分的に焼けていないという場合はアルミホイルを被せましょう。最初と最後の5分以外はアルミホイルを被せるのがおすすめです。このとき、アルミホイルがヒーターに直接触れると火が出ますので。注意してください。また、途中で天板の前後を入れ替えるのも有効です。
オーブントースターで焼く手作りパン
オーブントースターについて理解していただいたので、トースターを使ってパンを焼いてみましょう。
オーブントースターで作るふわふわバターロール
バターの香りがたまらない、朝食にピッタリのふわふわバターロールです。簡単な作り方です。バターは室温に戻し、牛乳は電子レンジで人肌に温めておきます。大きなボウルに強力粉、薄力粉、牛乳、塩、砂糖、バター、ドライイーストを入れてしっかりこねます。生地の表面がつるんとしてきれいになったら、ラップをかけて暖かい場所に30分ほど置き、1次発酵させます。
その後、生地を取り出しガス抜きを行い、お好みの大きさに等分して丸めます。生地の上にラップをかけ、10分のベンチタイムをとります。その後、めん棒を使って25㎝ほどの長さで片側が細い楕円形にします。細くない方からくるくると巻いていき、細い部分が上に来るようにして、アルミホイルの上にクッキングシートの敷かれた天板の上に並べていきます。これを再度温かい場所に30分ほど置き、2次発酵させます。
その後、溶き卵をハケなどでパン生地の上に塗ります。1分ほど温めたオーブントースターの中に天板ごと生地を入れて13分から18分焼いてください。途中で焼き色がついてきたら天板ごと取り出しアルミホイルを上にかけてください。
オーブントースターで作るハーブの香りのドデカパン
このパンは冷蔵庫内で発酵をさせるので、夜寝る前に仕込めば、朝オーブントースターで焼くだけで焼きたてパンが食べられる嬉しいレシピです。簡単な作り方です。密封できる容器に強力粉、塩、ドライイーストを入れてスプーンでよく混ぜます。ここに水を8割入れて混ぜ、残りの水を粉っぽいところにかけてよく混ぜます。生地の表面をスプーンで平らにします。蓋を閉めたら室温が約6度の冷蔵庫に入れ、8時間以上寝かせます。
その後、生地の上に強力粉をふりかけ、ゴムベラなどで容器からはがすようにオーブンシートの敷いたオーブントースターの天板の上に出します。生地の両端を折りたたみ、三つ折りにして上に岩塩とローズマリー、オリーブオイルをふりかけ、1200Wで15分ほど焼きます。途中でアルミホイルを被せてください。焼き上がって粗熱が取れたら取り出して包丁でお好みのサイズに切ってください。
オーブントースターで作るちぎりパン
食べたい分量だけちぎって食べるちぎりパンです。成形が簡単なのがポイントです。簡単な作り方です。大きなボウルに強力粉、薄力粉、きび砂糖、塩、ドライイースト、牛乳を入れてよく混ぜます。全体が混ざったら、オリーブオイルを入れて表面がきれいになるまでよくこねます。ボウルにラップをかけ、温かいところに30分ほど置き、1次発酵させます。
その後、台の上に生地を取り出し、お好みのサイズに等分し、丸めて閉じ目を下にし、ラップをかけ10分ほどベンチタイムを取ります。オーブントースターの天板にアルミホイルを敷き、サラダオイルを薄く塗ります。ベンチタイム後、丸めなおして閉じ目を下にして天板に並べます。天板ごと再度温かいところに40分ほど置き、2次発酵させます。
その後、パン生地の上に強力粉を茶漉しでふりかけ、15分ほど焼いてください。途中でアルミホイルを被せ、最後の5分はアルミホイルを取ってください。粗熱が取れたら出来上がりです。
まとめ〜オーブントースターでパンを焼こう
オーブントースターは持っているけど食パンをトーストするのにしか使っていない、そんな方も多いかもしれません。しかし、オーブントースターは肉やグラタン、お菓子やパンなどを焼くことができて万能な家電です。ただし、庫内が小さく、ヒーターに近いので、部分的に焦げたり、生焼けだったりと温度ムラが出るのが短所です。それを解消するために生地を薄く小さくしたり、アルミホイルを被せて焦げを防いだりすれば上手にパンが焼けます。使い方によってはオーブンより短い時間で手軽にパンが焼けますので、ぜひオーブントースターでの手作りパンに挑戦してみてください。