パン種類

パンの種類紹介デンマーク編。デニッシュやスモーケーアなど

デンマーク発祥のパンというとデニッシュをイメージしますが、実はデニッシュにも色々な種類があります。
ケーキのようなスモーケーアや、シナモンロールのようなスモースナイルなどです。
他にも、朝食でよく食べられるギフラなどがあります。
デンマークのパンの種類を紹介するので、参考にしてみてください。

デンマークのパン事情やパンの特徴

デンマークの主食はじゃがいもや肉ですが、それと同じくらいパンも食べられています。
サクサクした食感のデニッシュも有名ですが、ライ麦を使った黒パンをサンドイッチにして食べたりもしています。
他にも、小麦粉や全粒粉を使ったパンも作られています。

デンマークのパンの種類紹介

デンマークのパンといえばデニッシュを想像しますが、デンマークにはデニッシュ生地を使った様々なパンが存在します。
デンマークの代表的なパンを紹介していきます。

デニッシュペストリー

デニッシュペストリーは、「デンマークのパン」という意味があります。
バターを折り込んで作られたサクサクのデニッシュ生地に、色々なものを入れたりトッピングすることによって、色々な種類のパンが作られています。
そのため、味や形もさまざまです。

デンマークでは「ヴィエナー・ブロート」と呼ばれています。
これは「ウィーンのパン」という意味で、オーストリアのウィーンのパン職人から製法が伝わったためとされています。
また、オーストリアでは「コペンハーゲナー」と呼ばれています。

スパンダワー

スパンダワーは、甘いカスタードが特徴のデニッシュペストリーの代表の一つです。
作り方は、四角い板状にしたデニッシュ生地にマジパンペーストを絞って加えてから、四隅から中央に折りたたんでいきます。
そして中央に甘いカスタードクリームを乗せて焼き上げたら完成です。
スライスしたアーモンドや季節のフルーツを乗せたり、シュガーグラスを絞ってリングや格子状にしたりと、飾り付けをする場合もあります。

スパンダワーは休日の朝食やおやつに食べられています。
サクサクのデニッシュ生地と甘いカスタードクリームの相性が良いとされています。

スパンダワーの名前の由来は2つあります。
1つは、デンマーク語の「封筒」から来ていると言われています。
これは、スパンダワーを作る時、生地を折る工程があるので、それが封筒を閉じた姿に似ているからです。
2つ目は、ドイツのベルリン北西部にある地区「スパンドゥ」からレシピが伝えられたとされるため、その地区から名前をとったとされるものです。

スモーケーア

スモーケーアは、カスタードクリームとラムレーズンを使ったデニッシュペストリーの一つです。
スモーはバター、ケーアはケーキという意味があり、デンマーク語でスモーケーアは「バターのケーキ」という意味があります。
大勢で食べられるように、ホールケーキの形になっているところも特徴です。

スモーケーアは、焼きあがった後にアイシングをするのが一般的です。
パン屋によっては、ケーキのように一人分にカットしたサイズのものも売っています。
外はサクサク、中はしっとりとしており、重みがあります。

180度の低温でじっくり1時間から1時間半かけて焼くことで、しっとりとした中身に焼き上がります。
甘いカスタードクリームや甘酸っぱいラムレーズンが濃厚な味わいのため、無糖の紅茶やコーヒーなどと一緒に食べるとおいしいです。

スモースナイル

スモースナイルは、シナモンをデニッシュ生地に混ぜて作られた、デニッシュペストリーの一つです。
デンマーク語でスナイルは「渦巻き」という意味があり、アメリカのシナモンロールの原型とも言われています。

スモースナイルは、アイシングをするのが一般的です。
サクサクとした食感としっとり感が楽しめるパンで、コーヒーや紅茶によく合います。

ティビアキス

ティビアキスは、ケシの実がトッピングされたデニッシュペストリーの一つです。
砂糖やクリームを使って甘く仕上げるデニッシュペストリーが多いですが、ティビアキスはバターを使った素朴でシンプルな味わいに仕上がっています。
ティはお茶やお茶に合うという意味、アキスはケシの実という意味があります。

ケシの実は白いものを使用している場合が多いですが、黒いケシの実を使っている場合もあります。
デニッシュの生地を楽しむパンですが、中に甘さ控えめのクリームが入っている時もあります。
その名の通り、コーヒーや紅茶などのお茶に合うパンです。

ショコレーゼボロ

ショコレーゼボロは、生地の上にチョコレートがトッピングされている甘いパンです。
中にはカスタードクリームがたっぷりと入っていて、生地の中はシュークリームのように空洞になっているのが特徴です。
デンマーク語でショコレーゼはチョコレート、ボロは丸いという意味があります。

カスタードクリームだけではなく、中にりんごが入っているものもあります。
サクサクとしたパイのようなデニッシュ生地は、27層にもなります。
しっかり焼き上げないと、冷めてから上のチョコの重みに負けてしまい潰れてしまうそうです。

トレコンブロート

トレコンブロートは、小麦粉・全粒粉・ライ麦の3種の穀物を使った、デンマークの伝統的な食事パンです。
トレは3、コンは穀物、ブロートはパンという意味になります。
生地の表面にはゴマがたくさんまぶしてあることが多く、ゴマの風味豊かなパンとなっています。

使用されるゴマは白ゴマが多いですが、日本などの外国で作られる場合は、黒ゴマが使用されることもあります。
外はカリッとして香ばしく、中はふわふわと柔らかい食感になっています。
食べ方は、そのまま食べるものおいしいですが、薄くスライスしてから肉や魚料理と一緒に食べたり、バターを塗ってチーズなどの具材を挟んでサンドイッチにしてもおいしいです。

ギフラ

ギフラは、見た目はバターロールそっくりのパンです。
しかし、バターは使用していません。
あっさりとした味わいで、食感もバターロールとは違い、少しかためです。

外側はパリッとしていて、中は空気を含んでいて軽く、しっとりとしています。
デンマークでは朝食でよく食べられているパンです。

フランスクブロード

フランスクブロードは、日本でいう食パンにあたるパンです。
ケシの実がまぶしてあり、あっさりとした味わいになっています。
「フランスのパン」という意味の名前ですが、デンマーク発祥のパンです。

フランスクブロードは朝食に食べられているパンですが、チーズなどの具材を乗せてオープンサンドにした場合は、昼夜問わず食べられています。
日本とは違い、トーストはあまりせず、そのままの状態でケシの実の香りを楽しみながら食べることが多いようです。

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