パン作りのコツ,  パン作り道具

パン作りの道具、カードとは何か。使い方や特徴を詳しく解説

パン作りで使用する道具、「カード」とは何かご存知ですか?「カード」とは違う呼び方でご存知の方も多いかもしれません。
家にあるもので代用している方も多いカードですが、パン作りのためにわざわざ買う必要はあるのでしょうか。
疑問の多いカードについて詳しく解説していきます。
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パン作りの道具、カードとは

パン作りで使用されるカードとは、柄のないヘラのことです。薄く四角いカード状です。

生地を切り混ぜたり、包丁のように切り分けたり、ゴムベラのようにボウルの中や台の上に残った材料を掬い集めて取ったりするのに使用します。
お菓子作りでも使用され、上記の使い方以外に、表面を綺麗に整える時や裏ごしする時にも使われます。

材質や形、色が様々で選ぶのが楽しい道具の一つです。
金額も様々で、安いもので100円から高価なものは数千円まで幅広いです。

カードが1枚あれば何かと活躍してくれますし、パンの生地が均等に分割しやすくなります。綺麗なパンを作るのに重要な道具なのです。

色々な呼び方

カードは色々な呼び方があり、それぞれが有名です。そのためサイトやレシピによって違う呼び名で書いてあることも多く、混乱しがちです。
購入する際にも間違えないように、他の呼び方も知っておきましょう。

スクレイパー(スクレーパー)

スクレイパーと呼ばれることも多いです。

英語でscraperと書きます。
scrapは「食べ残し」とか「捨てられるもの」という意味があるので、残ったものをかき集めたり掬いとったりする道具を指しているようです。現在は、切ったり混ぜたりする用途のカードもスクレイパーと呼ばれます。

スケッパー

スケッパーと呼ばれることは非常に多いです。
スケッパーは語源がわかっておらず、英語のスクレイパーが訛ってスケッパーになったのではないかと言われています。

スケッパーは、金属製のカードのことを指す場合が多いです。

ドレッジ

ドレッジとも呼ばれます。
英語でdredgeと書きます。
dredgeは「川底の泥をさらう」などの意味をもつ言葉で、その言葉通り材料を容器からすくい上げる用途で使うことの多いシリコン製のカードのことを指すことが多いです。

コルヌ

コルヌは、菓子作りの現場で呼ばれる名前です。
フランス語でcorneと書き、「角」という意味です。

パン作りではあまりコルヌとは呼ばれない印象ですが、ものは同じですので知っておくと購入する際に役立つかもしれません。
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呼び方に決まりはない

とはいえ、材質や用途による呼び方の違いに明確なルールはなく、メーカーによって記載名も違うようです。
ご自身の好きな呼び方で構わないと思います。

包丁で代用してはいけないのか

生地を分割する時、包丁で代用するかたは多いです。
生地を切るだけなのにわざわざカードを購入するのが勿体無いと思う気持ちもわかります。

結論から言うと、包丁で代用することは決してダメではありません。

しかし、下の作業台が傷つきやすいという問題があります。かといって生地をまな板の上に移動させるのは手前のな上、打ち粉をしないとまな板に生地がくっついてしまいます。

生地は非常に柔らかいため、包丁で切る必要はありません。
作業台の上でカードを使って分割するのが、パン作りの流れにおいてはスムーズといえます。必要性を少しでも感じたのなら、ぜひ購入してください。

材質による違い

カードの材質はステンレス製、シリコン製、プラスチック製の3種類が主流です。その材質によって特徴があります。

ステンレス

ステンレス製のものは、硬く直線的なものが多いです。
切れ味がいいので、包丁のように生地の分割に向いています。そのため、切りやすいように持ち手のあるものが多いです。

直線的で角があるので、ボウルなど曲線的なものの中の材料を掬うのには向いていません。

また、硬いので、木製など傷つきやすい作業台の上で生地を切ると、作業台を傷つけてしまうこともあります。

金属のため油分の多い材料を混ぜてもお湯で簡単に綺麗になって衛生的ですが、生地の熱を奪ってしまうという難点もあります。

分割作業を楽にしたい方にはおすすめです。

シリコン

シリコン製のものは、柔らかく角の丸いものが多いです。
ステンレス製のカードとは対照的に、ゴムベラのように材料を掬ったりかき集めたりするのに向いています。ボウルの底まで綺麗に材料を掬い取ることができて便利です。

切れ味はあまりよくないものが多いです。
また、他の材質のものより劣化しやすいのも特徴です。

材料を綺麗に掬ったり集めたりしたい方、お子様の怪我が心配な方にはおすすめです。

プラスチック

プラスチック製のものは、ステンレス製とシリコン製の間の硬さです。

柔らかすぎないので切れ味も良いですし、固すぎないので材料をかき集めたりするのも得意です。
どちらの用途にも使用したい方は、プラスチック製のものがおすすめです。

それなりの強度と柔らかさがあるので、裏ごしにも向いています。
普段の料理にも活用しやすいので、初めてカードを購入するならプラスチック製が良いかと思います。
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通販の人気商品

①貝印の生地がくっつきにくい表面エンボス加工のスクレッパー¥211

貝印の生地がくっつきにくい表面エンボス加工のスクレッパーが人気です。
便利なプラスチック製な上、表面に生地がくっつきにくいようエンボス加工がされているのが人気のポイントです。お値段もかなり安く、手が出しやすいです。
硬さ・柔軟性が程よく使い勝手が良い商品です。

②cuocaのオリジナルスケッパー¥574

人気製菓製パン材料・道具専門のショップ、cuoca(クオカ)のオリジナルスケッパーも大変人気です。

丈夫なプラスチック製で、片側は直線、反対側は曲線なので切るのにも掬うのにも使いやすい設計になっています。

プラスチック製のものだと安っぽい見た目が気になりますが、こちらは茶色地に白字で「cuoca」のロゴが入ったおしゃれなデザインでキッチンにおいても様になりそうです。

③Joseph Josephのデュオベイク¥3,024

Joseph Josephのデュオベイクも人気商品です。

このデュオベイクは、2種類の材質のカードを一つにした商品です。
ボウルに残った材料を掬いとるのに最適な柔軟さのあるシリコン製カードと、便利な目盛りと握りやすいグリップにより切りやすさを実現したステンレス製カード、両方を使い分けられるのです。

お値段が高いのが難点ですが、道具にこだわりたい方におすすめです。

買ってみると便利です

カードについて詳しく説明しました。
これまでわざわざ購入する必要はないと思っていた方も、便利で手頃なカードを購入してみてもいいかも、と思いませんでしたか?

ぜひ自分にあったカードを見つけてください。

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